イスラエルのヘルシンキコレギウムで人類学研究を行っているハダス・ワイス博士は、贈り物をする人はただ単に良い人になりたい以上の意味がある事を発表しました。贈り物をする行為は社会を円滑にする効果があるのです。


ワイス博士は「人々は、誰もが他人へ利益もたらすという自己への利益と真逆をする事が結果、その人自身を助け、その結果社会を運営していく上での円滑油にしています」と語りました。

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「このような事は何も新しいことではないです。贈答は社会の不可欠な基盤でした。例えば人々がお金を発明する前に、物々交換をしていたのと同じです。」文化人類学を学ぶ上でお金の存在は大変重要です。お金がなかったら人類の文化は全く違うものになっていたでしょう。アメリカ人の文化人類学者、デイビッド・グレーダー氏は人類は最初の5,000年間お金が存在しなかった意義を本にしています。


「ほとんどの経済学者はお金の事を分かっているとは思いません。もしくはお金というものを識別できていないというべきでしょう。お金の運用というのはとても複雑です。フランスの人類学者のマルセル・モースは贈答は送り手の寛大さと受けての計算によって成り立っている。そしてそのバランスが経済を形成しているのです」と明記しています。兄弟で食事をした時の支払いをどちらか片方がした場合の経済効果。友人の結婚式で送るご祝儀の金額から受ける情の深さ。贈答が金額になってしまうと見たくないものがはっきりと見えてしまうのかもしれません。